可視光線透過率、偏光度、UV400、調光レンズの概要は、以下を参照して下さい。
可視光線透過率と偏光度と色の関係
可視光線透過率、偏光度、レンズの色には、以下の関係があります。
- 可視光線透過率が低い → 偏光度が高い → レンズの色が濃い
- 可視光線透過率が高い → 偏光度が低い → レンズの色が薄い
可視光線透過率が低いほど、レンズが光をカットし、偏光度が高くなり、レンズの色が濃くなります。晴れの日に最適となり、まぶしさやギラツキがなくなります。
くもりなどのときは、偏光度が高いとレンズの色が濃くなり、視界が暗くなるため、偏光度を犠牲にして、可視光線透過率が高く、色の薄いレンズが最適となります。
可視光線透過率
可視光線透過率とは、光を通す割合のことで、0%~100%の数値で表されます。
- 可視光線透過率が低い(0%に近い) → レンズが光をカットする
- 可視光線透過率が高い(100%に近い) → レンズが光を通す
具体的に、可視光線透過率10%のレンズとは、10%の光だけを通し、残り90%の光を遮るレンズということになります。
可視光線透過率100%のレンズとは、光を100%通すので、裸眼の視界と同じことになります。 つまり、透明なレンズのことです。
偏光度
偏光度とは、反射光を遮る割合のことで、99%などの数値で表されます。また、偏光とは、ガラスや水面などに反射した光のことです。
偏光度が高い(99%以上)ほど、反射光(乱反射)をカットし、まぶしさやギラツキがなくなります。
例えば、対向車のフロントガラスを見た場合、偏光度が高くなるほど、反射光やまぶしさがなくなり、車内がよく見えるようになります。
※ 図は、株式会社オーケー光学の 偏光レンズとは より引用
UV400カット
UV400カットとは、目や肌に有害な紫外線を100%カットし、白内障や角膜炎の原因となる400nm(ナノメータ)以下の紫外線もカットします。
サングラスをかけると視界が暗くなるため、瞳孔が開いて、通常より多く紫外線が目入ってしまいます。
そのため、UV400カットは、必須の機能になります。
調光レンズ
調光レンズとは、紫外線により色が変化するレンズのことです。屋外(明るいところ)では、紫外線が強く色が濃くなり、室内(暗いところ)では、紫外線が弱く色が薄くなります。
色が濃くなるのは早いのですが、色が薄くなるのには時間がかかるため、ドライブ中のトンネル通過などのときは、色が濃いままとなるので、注意が必要となります。
※ 図は、眼鏡市場の「調光レンズ」より引用